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私は今肺病で死に掛けている。蓄膿症の膿は喉を流れて、胃の腑に這入るので、血液は濁るのである。
手も足も痺れて了っている。
彼は今日も、本屋から本を掻払って、それを古本屋に売り払って、それで焼芋か鯛焼を買って、持って来て呉れはしないか。
彼が貧困な社会思想を持っている男である。
「道かと思い、
行けば大きな門じゃった」
私は彼の事ばかりを書いたのではないかも知れない。
――「生蝕記」より
「僕は貴兄を結果的にというよりも過程的に見て大好きなのです。」(中原中也)
「彼は明治大正を通じて芸術史上に於ける著しく特異な個性である。」(佐藤春夫)
「高橋新吉の詩人としてのえらさは,彼の詩の背景に禅があったり、ダダがあったりするからではない。むしろそんなものは彼の詩的天才に害毒にさえなる。」(西脇順三郎)
現実と内面、正気と狂気のあわいを超えた、詩的言語の実践。『ダダイスト新吉の詩』(1923)によって一挙に《現代詩》を到来させた日本最初のダダイスト、高橋新吉。虚無思想と禅を基盤とし、時代と社会を超越した14編のほか、解説および略年譜を収録する。
菊変判並製264頁/2017年8月刊
目次その他の本書の詳細は、以下のサイトをご覧ください。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784907986230
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