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百の言葉をつらねて一つの事より逃げた者よ
一つの言葉だけを発して黙つてゐる者よ
言葉を発せず肉体と意志を馳つて
無言の土に抱かれ帰つて睡りし者よ
真に鎖づけられた生活の中より立つて生活し
行きし者よ
無言にして血みどろの者
汝こそ 我等に輝く。
――「断片16」
関東大震災直後に詩集『死刑宣告』(1925)で世界を驚倒させたアナキスト詩人、萩原恭次郎(1899-1938)。その第2詩集にして生前最後の詩集『断片』(1931)にくわえ、これまで『全集』でしか読めなかった同時期の詩篇や論考・エッセイ、さらに『全集』未収録作品をふくむ41篇を初めて単行本化。
分裂するアナキズム運動の混迷期を経て、やがてファシズムへと傾斜するまでの臨界点すれすれの表現が、いまこの腐臭ただよう日本の現実に投げ込まれる!
同志の村木源次郎、古田大次郎を追悼する詩篇などのほか、本書を絶賛する萩原朔太郎の書評も収録。参考資料、年譜、解説などを附す。
菊変判並製264頁/2020年1月刊
目次その他の本書の詳細は、以下のサイトをご覧ください。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784907986674
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